Vol1 SPIのトリックの説明
「SPIのトリック」を簡単に言うと、「一見すると小中学校でやった算数・数学の問題に見えるけれど、実は微妙に違う。だから解けたと思っていたのに実は間違っていた。」結果を誘発する構造です。
初歩的な「SPIのトリック」を含む問題をやってみましょう。 制限時間は60秒です。
多くの受検者は「SPIのトリック」に引っかった結果 時速2.5km と解答します。 正解は、時速2.5km ではありません。
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例題
制限時間60秒長さ12 ㎞の峠を上りは時速2 ㎞、下りは時速 3 ㎞の速さで往復した。
往復の平均時速は何㎞か?
答えを見る
答:時速2.4km
これは「平均を使ったトリック」です。
皆さんは小中学校で平均について習っていますので、「平均」を小中学校で学習した範囲内で考えてしまいますが、実は【平均には「単純平均」と「加重平均」の2種類がある。小中学校でやった平均は実は「単純平均」。「加重平均」について小中学校ではほとんど触れていない。】のが現実です。
この結果、多くの受検者はこの問題を「単純平均」の問題と認識し、単純平均の計算をして、時速2.5km の答えに至ります。
この問題に記載されている「平均」は単純平均ではなく、加重平均ですから、加重平均の計算をしなければなりません。
著者は、大くの大学でSPI非言語対策講座を実施しています。
入試偏差値60を超える世間で言うところのAランク大学でも、講座前の実力チェックでこの平均の問題をやると正解率は40%以下です。
これはAランク大学の優秀な受検者でも、60%は「平均のトリック」に引っ掛かることを意味しています。
「SPIのトリック」の種類は多くありません。トリックを理解することで非言語の成績は確実にアップします。
今後、週に1つずつ、「SPIのトリック」の解説をアップする予定です。
次回は、今回の「平均のトリック」を詳しく解説します。