Vol11 料金の割引のトリック
「SPIのトリック」の10番:料金の割引のトリック
「料金の割引」分野は「内訳を整理する視点」の応用です。
団体割引料金の設定がある施設に、団体割引対象以上の人数で入場した場合の入場料金に関する問題です。
入場料金が異なる入場者を内訳として整理します。
初歩的な問題をやってみましょう。
制限時間は60秒です。
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例題
制限時間90秒ある美術館の入場料金は1人1,200 円である。
この美術館では26人以上の団体に対し、25人を超えた分について入場料を2割引にする割引を行っている。
40人でいく場合の入場料の総額はいくらか。答えを見る
答:44,400円
入場者を2つの内訳(定価の入場者と割引料金の入場者)に整理します。
内訳を整理する視点で考えるために、全体とその内訳を矢印で整理した図を描きます。
① 全体とその内訳を整理した矢印の図を描きます。
入場者の40人を2つの内訳に整理します。
② 内訳ごとに入場料が違うので、それも記入します。
今回は、入場料金の違いで2つの内訳に整理しています。
このように内訳を整理する基準になっている値の事を基本単位と呼びます。
料金の割引分野では、1人当たりの金額が基本単位です。
「SPIのトリック」の11番目の「速さ」では、速度が基本単位です。
③ 2つの内訳でそれぞれの入場料金の合計を計算し、記入します。
定価の25人分の入場料金合計:1,200円×25 = 30,000円
値引の15人分の入場料金合計:960円×15 = 14,400円
④ 40人合計の入場料金を計算します。
40人合計の入場料金:定価の25人分の入場料金合計+値引の15人分の入場料金合計
= 30,000円 + 14,400 円 = 44,400 円
次の問題を「内訳を整理する視点」の図を描いて解いてみましょう。
制限時間は90秒です。
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例題
制限時間90秒町内会で博物館に行く計画を立てた。
この博物館の通常の観覧料は、1人1,300円である。
しかし、団体割引料金の設定があり、1人目~20人目までは通常の観覧料を支払わなければならないが、21人目~40人目は200円引き、41人目以上は400円引きになる。
この博物館に50人で行ったときの、入場料の総額はいくらになるか。答えを見る
答:57,000円