Vol3 集合のトリック
「SPIのトリック」の2つ目:集合のトリック
初歩的な集合の問題をやってみましょう。
制限時間は60秒です。
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例題
制限時間60秒マンションの住人78世帯にペットに関するアンケートを実施した。
犬を飼っていると答えた世帯は18世帯でした。
猫を飼っていると答えた世帯は11世帯でした。
犬猫のどちらも飼っていない世帯は58世帯でした。
犬と猫両方飼っている世帯数はいくつか。答えを見る
答:9世帯
多くの受検者は集合はベン図を使って解く問題と思っています。
ベン図は中学校で学んだ集合の解き方です。
このように円を描きます。
ベン図:
SPIに出題される集合は一部の例外を除いて、「質問項目が2つ。各質問項目の返答は2つ。」の構造になっています。
この場合は、ベン図よりもカルノー表を使うほうが簡単、短時間で解くことができます。
カルノー表:
先ほどの問題は質問項目が2つのアンケート結果なので、カルノー表を使います。
(1つ目の質問:犬を飼っているか? 2つ目の質問:猫を飼っているか?)
① 縦4本、横4本の線でカルノー表のフレームを描く。
② 質問項目を2つ見つける。
1つ目:犬を飼っていますか? → 犬と略す
2つ目:猫を飼っていますか? → 猫と略す
③ 質問の返答(Yes、No)を〇、×で表現する
表の意味
A 犬は飼っている。猫も飼っている。と答えた世帯数を記入する欄です。
B 犬は飼っていない。猫は飼っている。と答えた世帯数を記入する欄です。
C 犬は飼っている。猫は飼っていない。と答えた世帯数を記入する欄です。
D 犬は飼っていない。猫も飼っていない。と答えた世帯数を記入する欄です。
E 猫は飼っている。と答えた世帯数合計を記入する欄です。
F 猫は飼っていない。と答えた世帯数合計を記入する欄です。
G 犬は飼っている。と答えた世帯数合計を記入する欄です。
H 犬は飼っていない。と答えた世帯数合計を記入する欄です。
I アンケートに答えた世帯数合計を記入する欄です。
④ 問題文の数字をカルノー表に記入します。
⑤ 求める数字を?で記入します。(赤の数字)
⑥ 引き算を繰り返します。(青の数字)
78-18 = 60
60-58 = 2
11-2 = 9
?は9世帯であることが分かります
⑦ 答えは9世帯です。
質問項目が3つある集合の問題はベン図を使いますが、SPIで出題頻度は高くありません。
カルノー表の使い方を覚えるだけで、集合の問題を得点源にすることができます。
次の問題をカルノー表を使って解いてみましょう。
制限時間は60秒です。
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例題
制限時間60秒ある高校で500人の学生に対して修学旅行先に沖縄と京都のどちらを希望するかアンケートを行った。
沖縄を希望する学生は420人、
京都を希望する学生は380人、
どちらも希望する学生は300人であった。
沖縄、京都の両方を希望しない学生は何人か。答えを見る
答:0人