Vol4 代金の精算のトリック
「SPIのトリック」の3つ目:代金の精算のトリック
初歩的な代金の精算の問題をやってみましょう。
制限時間は60秒です。
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例題
制限時間60秒A、B、Cの3人で、食事会をした。
1軒目の代金18,000円は、Aが払い、
2軒目の代金6,500円は、Bが払い、
3軒目の代金4,000円は、Cが払った。
3人が同額ずつ負担して精算することになった。
BがA支払う金額はいくらか。答えを見る
答:3,000円
「代金の精算」は割り勘の計算なので、多くの受検者は解き方を学ばなくても時間をかければ何となく解けますが、これでは意味がありません。
SPIは短時間で確実に解くことが求められるので、代金の精算問題は「精算表」を使って、短時間で確実に解くテクニックを身につけます。
代金の精算表:
横の項目:常に支払額、負担額、精算額の3つです。
縦の項目:問題文中の登場人物+合計です。
① 表を書きます。
「表の意味」
支払額:それぞれの段階でその人が実際に支払った額
負担額:割り勘の結果、それぞれの人が支払うべき額
精算額:支払額と負担額を調整するための額 = 支払額 - 負担額
② 問題文の数字を表に記入します。
③ 合計を計算します
④ 負担額を計算します。
今回は3人が同額ずつ負担します。
負担額 = 合計額÷3人 = 28,500÷3 = 9,500
負担額は3人とも9,500です。
⑤ 精算額を計算します。
精算額 = 支払額 - 負担額を計算して記入します。
Aの精算額8,500 の意味
Aが負担すべき金額は9,500円ですが、18,000円の支払いをしています。
ですから8,500円払いすぎ。精算で8,500円受け取るべき。
Bの精算額-3,000の意味
Bが負担すべき金額は9,500円ですが、6,500円の支払いをしています。
ですから3,000円支払いが不足。精算で3,000円払うべき。
Cの精算額-5500 の意味
Cが負担すべき金額は9,500円ですが、4,000円の支払いをしています。
ですから5,500円支払いが不足。精算で5,500円払うべき。
⑥ 結論
(誰が誰にいくら払う?)
CがAに5,500円支払う。
BがAに3,000円支払う。
今回の答え:3,000円
代金の精算表の使い方を覚えるだけで、代金の精算の問題を得点源にすることができます。
次の問題を代金の精算表を使って解いてみましょう。
この問題は負担額が同じではありません。それぞれの負担額がいくらになるかに気をつけましょう。
制限時間は90秒です。
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例題
制限時間90秒P、Q、Rは3人で遊園地に行った。
パスポート代としてP が9,000 円、
電車賃としてQ が3,000 円支払った。
レストラン代としてR は2,100円を支払おうとしたが、 手持ちが1,000円しかなかったため残りはQに払ってもらった。
本日は P が誘ったので P が半額を負担し、残りをQ とR で同額を支払った。RがPに支払う金額はいくらか。答えを見る
答:1,950円