Vol6 割合のトリック

「SPIのトリック」の5つ目:割合のトリック
初歩的な仕事算の問題をやってみましょう。
制限時間は60秒です。


  • 例題
    制限時間60秒

    ある仕事を仕上げるのに、Pさん1人では12日、Qさん1人では9日かかる。Pさんが6日間仕事をし、その後、Qさんが2日間仕事をした。
    残っている仕事は全体のいくつに相当するか。

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    答:5/18

SPI非言語の分野の多くは割合がベースになっています。
代表的なものは、割合と比、表の読取、分割払いです。
割合とは、元の数字を1と設定する考え方です。
しかし、「1と設定する」ことの意味が理解できないと、割合ができません。
全体を「1」を設定することの意味が理解できない場合、無理して割合の計算をするよりは、全体をx個として考えたほう分かりやすいです。
中学校で学んだ未知数xの計算との違いは、xの値は求めていないことです。
xを仮の値として使いますが、途中でxは消えます。
割合の代わりにxを使いましょう。

① 仕事の全体量の値が問題文中に書かれていないので、今回の仕事を「仮に何かをx個作ること」と設定する。
② Pさんの1日の仕事量をxを使って表現する。
  Pさんは、この仕事を仕上げるのに12日かかる。→ Pさんが1日にできる仕事の量はx/12個
③ Qさんの1日の仕事量をxを使って表現する。
  Qさんは、この仕事を仕上げるのに9日かかる。 → Qさんが1日にできる仕事の量はx/9個
④ Pさんが6日間、Qさんが2日間で行った仕事量の合計をxを使って表現する。
  Pさんが6日間で行った仕事量:x/12×6 = x/2個
  Qさんが2日間で行った仕事量:x/9×2 = 2x/9個
  2人の仕事量の合計:x/12+2x/9 = 13x/18個
⑤ 残った仕事量をxを使って表現する。
  残った仕事の量:仕事全体-2人の仕事量の合計 = x個-13x/18 個= 5x/18個
⑥ 残っている仕事は全体のいくつに相当するか計算します。
  残った仕事の割合:残った仕事の量÷仕事全体 = 5x/18個÷x個 = 5/18
  答えは 5/18

次の問題をxを使って解いてみましょう。
制限時間は90秒です。

  • 例題
    制限時間90秒

    下の表はある商店の10月と11月の売上金額を商品グループ別に整理したものである。
    11月の売上金額は10月の売上金額の20%増しであった。
    11月の食品の売上金額は10月の食品の売上金額の何倍か。(必要な場合、小数点以下二位を四捨五入すること)

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    答:1.5倍

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